時間の正体とは何か? その3

静岡の旅行記のために中断していましたが、今日は
「時間の正体は何か」の3回目(最終)をアップいたします。

前回のブログでは、アインシュタインの相対性理論によって
時間は絶対的なものではなく、速度と重力によって時間の進
み方が変化するということに触れました。

量子論と時間
相対性理論が対象とした世界は、マクロな世界でしたが、
量子論が対象とする世界は、ミクロの世界です。

具体的には、あらゆる物質は原子から出来ていますが、この
原子を構成する素粒子の世界、例えば「電子」などのミクロ
の世界です。

このミクロの世界には、われわれ人間が持っている
常識とは全くかけ離れた現象が存在しています。

例えば、電子の位置と速度を同時に確定することは出来ない
とか、量子系では「オン」か「オフ」以外に「オン」でもあり
「オフ」でもあるという混合状態が存在します。
また陽電子という反粒子は、未来から過去へ時間を逆行する
粒子とみなされています。

量子の世界においては、時間の物理量や時間の向きも、存在
しません。そこでは因果律さえ成立しません。

時間の創造
相対論では、時間は絶対的なものではないということでしたが、
それは時間の物理量についての話であり、時間そのものの実在を
示すものではありません。

つまるところ、マクロの世界にもミクロの量子の世界にも、
時間は実在しないということになります。

では、時間というものの正体は何なのか。
著者は、時間とは人間が進化の過程で創造した概念であると
詰論づけています。

生命という秩序をもった人間が、外界から刺激を受けると
何等かの行動を行うという刹那刹那に生きることによつて
今現在という時間(A系列の時間)を創造しました。

さらに、進化の過程で、脳という記憶装置を持った人間は
体験したことを記憶し、この記憶に留めたことを過去として
位置付けました。そしてこの過去の記憶を参考にして、次に
とるべき行動を意志をもって選択し未来に働きかけます。
ここで、過去、現在、未来という時間の流れ(B系列の時間)
が創造されます。

この世の中即ち宇宙は、ただ存在するだけ(C系列の配列)であり
そこに時間や時間の流れ、向きなどは存在しないが、われわれ
人間が時間を創造し、過去から未来ヘ向って歩む壮大な宇宙を
も創造したというのが、著者の詰論です。

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント

2016年04月05日 21:17
観測するという観点がある限り、時間は一定方向へ流れています。人間の脳の働きとは無関係です。
2016年04月05日 21:22
観測するという観点がある限り、時間は一定方向へ流れています。人間の脳の働きとは無関係です。

この記事へのトラックバック